水戸駅前の茨城教育会館売却へ 

常陽新聞 2003年05月30日

県教職員組合、具体的詰め

 県教職員組合(藤井彰委員長)は、水戸市三の丸のJR水戸駅前の茨城教育会館を売却する方向で検討を進めている。すでに売却先と具体的な詰めを急いでおり、同市笠原町に建設を進めている新教育会館が完成する九月ごろまでには目鼻をつけたいとしている。
 茨城教育会館の立地場所は一等地だけに、売却後にどのような形で利用されるか、関係者は注目している。
 茨城教育会館は八四年に総事業費四十億円を投じて建設された。地下三階、地上十階建てで、県教職員組合のほか、関連団体八団体が入居していいる。また、隣接しているリヴィン水戸店が一部利用している。当時はリヴィン水戸店の前身の水戸西武が入居するという話があったが、結局、ご破算となり、空き室が目立っていた。
 こうした中で、同教育会館は建設後二十年が経ち、老朽化が目立ってきたことや、県庁舎が移転したため、県との交渉など組合活動に支障をきたしていることから、県庁付近に移転、現在、新教育会館を建設している。
 現教育会館の売却先について、高野冨二男書記長は「相手があるので具体的には言えないが、新会館ができる九月ごろまでには売却したい」と話している。五階に入居しているリヴィン水戸店については「先方と話し会いをしている最中だが、最終的には買い主とリヴィンさんとの交渉になると思う」(高野書記長)としている。
 新教育会館は、地上三階建てで、延べ面積は約千五百八十平方b。総事業費は約二億円

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